シムジアⓇの構造
シムジアⓇの構造 ―PEGについて―
シムジアⓇ(セルトリズマブ ペゴル(遺伝子組換え))は、モノクローナル抗体のFc領域を取り除いたFab'断片にポリエチレングリコールを結合(PEG化)した、ヒト化抗TNF抗体です。

シムジアⓇの作用機序
シムジアⓇ(セルトリズマブ ペゴル(遺伝子組換え))は、ヒトTNFαに対して強力な結合親和性を示し1)、その生物活性を選択的かつ強力に中和するとともに1)、単球からの炎症性サイトカインの産生を抑制します2)。
シムジアⓇは、Fc領域を持たないことにより、免疫担当細胞に対して補体依存性細胞傷害(CDC)作用、抗体依存性細胞傷害(ADCC)作用を生じず3)、また、膜結合型TNFαとの結合後の細胞内情報伝達様式より、アポトーシス誘発などの細胞傷害を生じないことが示唆されています4,5)。
なお、PEGを結合させたことで、タンパク質分解を受けにくく、半減期の延長が期待できるとともに、炎症部位に集積しやすい可能性が示唆されています6)。

- 1
- 社内報告書:TNFαに対する結合親和性及び中和作用
- 2
- 社内報告書:サイトカイン産生に対する抑制作用
- 3
- 社内報告書:補体依存性細胞傷害及び抗体依存性細胞傷害の評価
- 4
- 社内報告書:ヒト末梢血由来リンパ球及び単球におけるアポトーシス誘発作用
- 5
- Nesbitt A. et al.: Inflamm Bowel Dis. 13: 1323-1332, 2007
本論文の研究資金はUCB Pharmaから提供を受けたものである。 - 6
- Palframan R. et al.: J Immunol Methods. 348: 36-41, 2009
本論文の研究資金はUCB Pharmaから提供を受けたものである。