MG0007試験:安全性

本剤は、一部承認外の用法及び用量による臨床成績で評価され、承認されました。

そのため、承認されている「用法及び用量」と異なるデータが含まれます。

国際共同第Ⅲ相長期継続投与試験(MG0007試験)

社内資料
国際共同第Ⅲ相長期継続投与試験 MG0007試験(承認時評価資料)

社内資料
国際共同第Ⅲ相長期継続投与試験 MG0007試験 試験成績の概要(医薬品添付文書改訂相談 相談資料)

主要評価項目:治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)/治験薬の投与中止に至ったTEAE

データカットオフ日までの各群におけるTEAEの発現状況は下表の通りでした。

TEAE発現例数の概要(SS)
 
リスティーゴ7mg/kg群(n=102)
リスティーゴ10mg/kg群(n=102)
リスティーゴ群合計(n=157)
TEAE 80(78.4) 96(94.1) 142(90.4)
治験薬の投与中止に至ったTEAE 10(9.8) 17(16.7) 27(17.2)

発現例数(%)、投与量を変更した患者は両群で集計されている。

安全性の概要

データカットオフ日までの各群におけるTEAEの発現状況は下表の通りでした。

TEAE発現例数の概要(SS)
 
リスティーゴ7mg/kg群(n=102)
リスティーゴ10mg/kg群(n=102)
リスティーゴ群合計(n=157)
治験薬と関連ありと判断されたTEAE 43(42.2) 63(61.8) 88(56.1)
重篤なTEAE 16(15.7) 31(30.4) 45(28.7)
死亡に至ったTEAE 1(1.0) 3(2.9) 4(2.5)

発現例数(%)、投与量を変更した患者は両群で集計されている。

TEAEの発現率は、リスティーゴ7mg/kg群では78.4%(80/102例)、リスティーゴ10mg/kg群では94.1%(96/102例)でした。主な事象(10%以上に発現)は、リスティーゴ7mg/kg群では頭痛(36例、35.3%)、下痢(20例、19.6%)、COVID-19(15例、14.7%)、腹痛、発熱、上咽頭炎(各10例、9.8%)、悪心(9例、8.8%)、血中免疫グロブリンG減少、重症筋無力症(各6例、5.9%)、関節痛(5例、4.9%)、リスティーゴ10mg/kg群では頭痛(46例、45.1%)、下痢(28例、27.5%)、COVID-19(25例、24.5%)、発熱(19例、18.6%)、悪心(18例、17.6%)、重症筋無力症(16例、15.7%)、血中免疫グロブリンG減少(15例、14.7%)、関節痛(12例、11.8%)、上咽頭炎、上気道感染(各11例、10.8%)、腹痛(7例、6.9%)でした。

治験薬と関連ありと判断されたTEAEの発現率は、リスティーゴ7mg/kg群では42.2%(43/102例)、リスティーゴ10mg/kg群では61.8%(63/102例)であり、主な事象(10%以上に発現)は、リスティーゴ7mg/kg群では頭痛(23例、22.5%)、下痢(12例、11.8%)、血中免疫グロブリンG減少(6例、5.9%)、発熱(5例、4.9%)、リスティーゴ10mg/kg群では頭痛(35例、34.3%)、下痢(18例、17.6%)、血中免疫グロブリンG減少(14例、13.7%)、発熱(12例、11.8%)でした。

重篤なTEAEの発現率は、リスティーゴ7mg/kg群では15.7%(16/102例)、リスティーゴ10mg/kg群では30.4%(31/102例)であり、主な事象(3例以上に発現)は、リスティーゴ7mg/kg群では重症筋無力症(5例、4.9%)、COVID-19(1例、1.0%)、リスティーゴ10mg/kg群では重症筋無力症(11例、10.8%)、重症筋無力症クリーゼ(4例、3.9%)、COVID-19(2例、2.0%)でした。

治験薬の投与中止に至ったTEAEの発現率は、リスティーゴ7mg/kg群では9.8%(10/102例)、リスティーゴ10mg/kg群では16.7%(17/102例)であり、主な事象(いずれかの群で2例以上に発現)は、リスティーゴ7mg/kg群では重症筋無力症(2例、2.0%)、リスティーゴ10mg/kg群では重症筋無力症(3例、2.9%)、重症筋無力症クリーゼ、インターフェロンγ応答測定陽性、血中免疫グロブリンG減少(各2例、2.0%)でした。

死亡に至ったTEAEは、リスティーゴ7mg/kg群では1例(肺炎)、リスティーゴ10mg/kg群では3例[COVID-19及びCOVID-19肺炎各1例(いずれもワクチン未接種の患者)、心不全1例]が報告されました。死亡に至ったTEAEはいずれも、治験責任医師により治験薬と関連なしと判断されました。

治験薬投与後に発現したTEAE
  • 医療従事者による手動投与は8例(リスティーゴ7mg/kg群、10mg/kg群の各4例)が受け、合計16サイクル(4サイクル:1例、3サイクル:2例、2サイクル:1例、1サイクル:4例)、合計88回実施されました。手動からシリンジポンプに投与方法を戻した患者はいませんでした。

  • 医療従事者による手動投与におけるリスティーゴの注入時間は、シリンジポンプで投与した場合は約15~25分、手動投与の場合は約2~10分でした。

  • 手動投与期間中にリスティーゴ7mg/kg群では3例にTEAEが発現し、1~2サイクル目に頭痛、鉄欠乏性貧血、乗り物酔い、発熱が認められ、10mg/kg群では3例にTEAEが発現し、1~4サイクル目に頭痛、湿疹、下痢、発熱、靱帯挫挫、皮膚擦過傷、上咽頭炎、肋骨骨折、リンパ球数減少、重症筋無力症、悪心、頻尿、皮下血腫が認められました。

本剤の用法及び用量、特定の背景を有する患者に関する注意は以下の通り(電子添文から抜粋)

6.

用法及び用量

通常、成人にはロザノリキシズマブ(遺伝子組換え)として下表に示す用量を1週間間隔で6回皮下注射する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。

体重 投与量
50kg未満 280mg
50kg以上70kg未満 420mg
70kg以上100kg未満 560mg
100kg以上 840mg
9.

特定の背景を有する患者に関する注意(抜粋)

9.5

妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。IgG抗体は胎盤通過性があることが知られており、本剤は妊娠カニクイザルにおいて、胎児に移行することが確認されたが、新生児に有害な影響は認められなかった。また、本剤の投与を受けた患者からの出生児においては、母体から移行するIgGが低下し、感染のリスクが高まる可能性がある。

9.6

授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒト免疫グロブリンは乳汁中に移行することが知られている。