FLSに関する学会および国の施策
日本版 二次性骨折予防のためのFLSクリニカルスタンダード
FLSの取り組みを先駆的に行ってきた諸外国では、その定義や取り組みの内容を標準化し、普及させるためのFLSクリニカルスタンダードが策定されています。
日本においては2019年に「日本版 二次性骨折予防のためのFLSクリニカルスタンダード」が策定され、多くの学会や機関に支持されています。
FLSが必要とされる背景
脆弱性骨折後は二次性骨折リスク、死亡リスクが高まります。
そのため、大腿骨近位部または椎体に脆弱性骨折の既往がある場合は、骨密度測定値に関わらず骨粗鬆症と診断され、薬物治療を開始することとされています。
しかし、大腿骨近位部骨折後1年間に骨粗鬆症の薬物治療を行っていたのは、約20%との報告があります。
FLSチームの介入によって一人でも多くの脆弱性骨折の患者さんが適切に骨粗鬆症と診断・治療され、二次性骨折を予防することが求められています。
FLSの目的
FLSの目的
FLSの目的は二次性骨折*の予防です。脆弱性骨折後の患者さんに対して多職種のチームにより、「骨粗鬆症治療開始率」「治療継続率」を上げるとともに、リハビリテーションの視点から転倒予防を行う活動です。この活動により二次性骨折を予防し、骨折の連鎖を断つことを目指します。
⾻折リエゾンサービス(FLS)とは?
骨折リエゾンサービス(FLS)とは
骨折リエゾンサービス(FLS)とは、さまざまな職種の連携により、脆弱性骨折患者に対する「骨粗鬆症治療開始率」「治療継続率」を上げるとともに、転倒予防を実践することで二次性骨折を防ぐ取り組みです。
Fracture Liaison Serviceの頭文字をとった略語で、リエゾンとは「連絡係」「連絡窓口」「つなぎ」などを意味するフランス語です。
FLSは1990年代後半にイギリスで開始され、以降、世界の国々で発展しています。
日本では骨粗鬆症による脆弱性骨折防止のための取り組みとして、骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS: Osteoporosis Liaison Service)が展開されていますが、特に脆弱性骨折患者における二次性骨折予防に対しては重点的な対策が必要であることから、2019年に、「日本版 二次性骨折予防のための骨折リエゾンサービス(FLS)クリニカルスタンダード」が策定されました。
医師からのメッセージ ~多くの脆弱性骨折の患者さんを救うFLSの取り組み~ 宗圓 聰 先生
宗圓 聰 先生
そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック 院長/一般社団法人 日本骨粗鬆症学会 前理事長
医師からのメッセージ ~これからFLSを始める方へ~ 松下隆先生
松下 隆 先生
福島県立医科大学外傷学講座 特任教授/新百合ヶ丘総合病院 外傷再建センター センター長/南東北グループ 外傷統括部長/NPO法人日本脆弱性骨折ネットワーク 前理事長
エキスパートからのメッセージ - Faculty
Faculty エキスパートからのメッセージ
FLSにさまざまな角度から取り組まれている先生方に、
FLSに対する思いをお話しいただきました。
FLS 5i辞典
FLS 5i辞典
「FLSクリニカルスタンダード」の5つのステージに沿った取り組みを自施設に取り入れるためのアイディアとして、他施設の事例を通じて紹介しています。
絞り込み機能を使って必要な条件を選択いただければ、該当する事例のみを抽出し、閲覧いただくことができるようになります。
