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ステージ外 組織作り・モチベーションUP
- 項目
- FLS活動の開始
事例詳細
Q&A
FLSの立ち上げは、いつ、誰が、どのように行ったのですか。
骨粗鬆症の治療開始率・継続率向上のため、早急にFLSの導入が必要と感じ整形外科医が院長の承認を得たのち、多職種によるFLSチームを立ち上げました。
- 回答施設
独立行政法人 地域医療機能推進機構 船橋中央病院
- 施設種別
急性期
具体例
- いつ
自施設の再骨折による入院患者が多いと感じた頃
- 誰が
整形外科医
- どのように
-
- 2017年、再骨折による入院患者が多いと感じ、自施設の大腿骨近位部骨折と椎体骨折の治療状況を調べたところ、骨粗鬆症治療開始率はそれぞれ約40%および30%、治療継続率は30%および15%だった。骨粗鬆症治療開始率が低い自施設の現状に、FLS導入の必要性を感じて2017年11月に立ち上げに着手した。
- FLSを個人の活動としてではなく病院業務の一環として認めてもらうべく院長に掛け合った。院長とは、「医師の努力によって治療開始率が改善できる可能性」「入院日数が短く包括医療であるDPC病院で治療を行う難しさ」について話し合った。
- 日本においては骨粗鬆症の潜在患者が多く、高齢化に伴いさらに増加することは明らかである一方、その治療率は極めて低いことから、FLSの導入には社会的な意義が大きいこと、また、自施設における骨粗鬆症の治療介入状況をFLSによって改善したいことを訴え、快諾いただいた。
- まずは看護師、薬剤師、PT、MSWをメンバーとして招集するべく、各所属長に依頼し推進力のある方を推薦してもらった。これら4職種は患者さんと接する機会が多く、それぞれが薬物治療の重要性を訴えかけることで患者さんへの啓発や服薬率向上が期待できると考えたため。のちに、歯科、栄養部のメンバーが加わり現在に至っている。
- メンバーの決定後は、共通の目標(治療開始率・継続率の向上)を設定し、達成のために各職種がすべきことをそれぞれ考え定めてもらった。
- 2018年4月、FLSの運用を開始した。
- モチベーションを向上・持続させるためには各人に責任や権限を持たせることと、成果が見えることが重要。数値化できる指標を決めて介入前後で比較し、成果検証することをメンバーに勧めている。
POINT!
- 「FLSは病院業務の一環」という院長の承認を得たことで、円滑な立ち上げが実現
- 多職種メンバーは、患者さんと接する機会が最も多い職種の所属長に依頼して選任
2022年9月 山下 正臣先生(整形外科 医長)確認
JP-DA-2500453