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ステージ5 Information 患者と医療従事者への教育と情報提供
- 項目
- 必須患者・家族に対する骨粗鬆症薬物治療の重要性の教育
事例詳細
Q&A
患者さん・ご家族に対する骨粗鬆症薬物治療の重要性の教育は、いつ、誰が、どのように行っていますか。
退院後初回外来の待ち時間内に設けている「骨粗鬆症指導枠」の時間に理学療法士と作業療法士が、骨密度検査結果の説明と骨粗鬆症治療の重要性の教育を行っています。
- 回答施設
学校法人 国際医療福祉大学塩谷病院
- 施設種別
ケアミックス
具体例
- いつ
退院後初回外来の待ち時間内に設けている「骨粗鬆症指導枠」の時間
- 誰が
理学療法士(PT)
作業療法士(OT)- どのように
-
- 同施設では、全入院患者さんを対象に実施している入院時スクリーニングで高リスクと判定され、骨密度検査の結果、骨粗鬆症と診断された患者さんに対して、退院後初回外来の待ち時間を活用する形で「骨粗鬆症指導枠」を設けている。
- 「骨粗鬆症指導枠」では、骨粗鬆症マネージャーを中心としたリハビリスタッフがリハビリ室で、骨密度検査の結果説明と骨粗鬆症治療の重要性の教育を20分程度行っている。
- 入院中に実施したDXAの結果を説明するとともに、製薬会社が作成している患者指導箋や同施設オリジナルの患者指導箋を用いて、骨折予防の意義、骨粗鬆症治療の重要性、ロコモティブシンドロームなどを教育している。
- 「骨粗鬆症指導枠」でリハビリスタッフが教育と併せて運動指導を行うことで、リハビリの単位を取得している。
- 説明を聞いた結果、整形外科への受診を希望する患者さんはそのまま整形外科外来に寄り受診予約(骨粗鬆症外来枠)を取得してもらう流れとしている。
- 「骨粗鬆症指導枠」の運用は、整形外科医が、骨粗鬆症の診断がついた患者さんが退院したことをカルテから拾い上げ、その初回外来の日時に合わせてリハビリスタッフとスケジュールを調整。前週をめどに指導対象となる患者さんの一覧をリハビリスタッフに渡して、リソースを確保している。
- 骨粗鬆症と診断された患者さんの退院時に、初回外来時に整形外科外来への受診を勧める手紙をお渡しする取り組みを行っているが、受診率向上につながらなかったことから、新たに本取り組みを行うこととした。
- 取り組み開始から1カ月程度であるが、期待以上の効果が見られており、「骨粗鬆症指導枠」で説明を受けたほとんどすべての患者さんが整形外科の受診に至っている。
参考資料

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POINT!
- 退院後初回外来の待ち時間内に設けている「骨粗鬆症指導枠」の時間にリハビリスタッフが、骨密度検査結果の説明と骨粗鬆症治療の重要性を教育
- 「骨粗鬆症指導枠」の取り組みにより、骨粗鬆症と診断された他科受診中の患者さんに対する骨粗鬆症の教育と治療介入が実現
2023年2月 菊池 駿介先生(整形外科 医長)確認
JP-DA-2500452