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ステージ1 Identification 対象患者の特定
- 項目
- 必須対象となる患者の特定
事例詳細
Q&A
対象患者の特定は、いつ、誰が、どのように行っていますか。
全科で患者さんの入院時、看護師が「入院時スクリーニング」を行い、高リスクと判断された患者さんに対してFLSチーム介入依頼を出してもらうことで、FLS対象患者を拾い上げています。
- 回答施設
学校法人 国際医療福祉大学塩谷病院
- 施設種別
ケアミックス
具体例
- いつ
入院時
- 誰が
看護師
- どのように
-
- 地域全体の骨折を予防することを目指し、整形外科以外の病棟でもFLS対象患者の拾い上げを行っている。
- 全科で患者さんの入院時、看護師が「入院時スクリーニング」を行い、高リスクの患者さんに対して整形外科医が骨密度検査を実施している。
- 看護師が、電子カルテ上に共有された「骨粗鬆症チーム介入依頼スクリーニング」のシートを用いて、既往歴やADLなどを聴取することで、対象患者を抽出している。
- 「骨粗鬆症チーム介入依頼スクリーニング」では以下を確認している。
- 大腿骨近位部骨折/椎体骨折の既往歴
- その他骨折の既往歴とその年齢
- 持参薬に骨粗鬆症治療薬が含まれるかどうか
- 日常生活における歩行の状況(杖や車椅子などの補助具の使用有無)
- 低栄養状態かどうか(血清アルブミン値の測定)
- 上記いずれかに該当した場合は高リスクと判定し、整形外科医が骨密度検査を実施する。骨密度検査により骨粗鬆症と診断された患者さんには、入院中もしくは退院後の初回外来にて骨粗鬆症治療の提案を行っている。
- この「入院時スクリーニング」の取り組みは病院ホームページで公表し、患者さん・ご家族の理解促進と啓発につなげている。
- 本取り組みにより、DXAの検査数が倍増。平均して40件/月、多いときで100件/月を超える検査数となり、DXAの稼働率が上昇した。
- FLSメンバー以外の多職種が関わることから、院内の骨粗鬆症への意識が高まり、内科など他の診療科からFLSチームへの介入依頼が来るようになった。
- 「骨粗鬆症チーム介入依頼スクリーニング」の項目は全入院患者を対象に実施していることから、実施内容は整形外科医が看護部と相談の上で決定した。項目をシンプルに分かりやすく、手間がかからない方法とした結果、看護師の負担も少なく実施できている。
参考資料



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POINT!
- 脆弱性骨折リスクが高い患者さんを他科を含めて拾い上げる目的で、すべての入院患者さんに対して看護師が「入院時スクリーニング」を実施
- DXA稼働率の上昇や、院内多職種の骨粗鬆症への意識向上に寄与
2023年2月 菊池 駿介先生(整形外科 医長)確認
JP-DA-2500448