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ステージ3 Initiation 投薬を含む治療の開始
- 項目
- 必須薬物治療の介入
事例詳細
Q&A
薬物治療の介入は、いつ、誰が、どのように行っていますか。
術後1週間をめどに実施するDXA、胸椎・腰椎X線検査所見の結果と、座位が保てているかどうかの確認、嚥下機能、認知機能、腎機能などを総合してFLSカンファレンスで評価した上で整形外科担当医が処方し、薬物治療を開始しています。
- 回答施設
社会福祉法人 恩賜財団 大阪府済生会吹田病院
- 施設種別
急性期
具体例
- いつ
術後1週間めど
- 誰が
整形外科医
- どのように
-
- 整形外科担当医、骨粗鬆症認定医、薬剤師、看護師、管理栄養士などから構成されるFLSカンファレンスを毎週木曜日に開催している。
- 同カンファレンスで、術後一週間に該当する患者さんの治療開始について検討した上で、整形外科担当医が骨粗鬆症治療薬を処方する。
- 整形外科担当医からの処方指示を受けて、薬剤師が服薬指導と薬剤の自己管理指導を実施している。
- 院内クリニカルパスにより、骨粗鬆症治療薬は基本的にはビスフォスフォネート製剤としているが、患者さんの状態によっては他の選択肢を検討する目的で25水酸化ビタミンD測定を行っている。
- ビスフォスフォネート製剤の開始予定の有無にかかわらず、誤嚥性肺炎、ARONJ予防のため口腔ケアを実施している。
- 介入のフローが構築されているため、薬物治療の開始に漏れがない。さらに、院内クリニカルパスにより大腿骨近位部骨折の患者さんに対する治療薬の種類が定められていることから薬剤選定に時間を要することもなくスムーズに進行できている。
- 薬剤師が持参薬確認時のヒアリングを通じて、また、病棟看護師らが入院当日・翌日に行う認知機能の評価で、患者さん自身での服薬管理の可否について確認し、自己管理できる患者さんに対しては自己管理指導を行っている。
POINT!
- 術後1週間をめどに実施するDXA等の検査結果と、座位が保てているかどうかの確認、嚥下機能、認知機能、腎機能などを総合してFLSカンファレンスで評価した上で、整形外科担当医が骨粗鬆症治療薬を処方
- 院内クリニカルパスをはじめ薬物治療介入のフローが構築されているため、薬物治療の開始が漏れなく実施可能
- 患者さんの服薬管理能力について多職種が確認し、自己管理できる患者さんに対しては自己管理指導を実施
2022年12月 黒川 正夫先生(整形外科担当顧問)確認
JP-DA-2500450